2018年4月27日金曜日

目次 『罪や過ちは消せないのか?』(短編 青春小説)


 罪や過ちは消せないのか?
 (つみやあやまちはけせないのか?)

 はじめから読む

 目次


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登場人物

カツオ
 プロ志望の練習生。スピードを信条としたアウトボクサー。
 子供のころから体が小さくて臆病な性格だったが、ボクシング愛では誰にもまけない。
 フルネームは、田中 勝男(たなか かつお)。
 身長 160センチ。ミニマム級。
「高潔(こうけつ)で、誇り高くて、勇敢で、人にやさしい――そんな『現代の戦士』がボクサーなんだ」


俊矢
 プロ志望の練習生。カツオとは同期なのだが、カツオのことを先輩としてうやまっている。
 真面目(まじめ)で謙虚な好青年だが、ひとたびリングにあがると野獣のように荒々しいファイトをする。
 フルネームは、山木 俊矢(やまき としや)。
 身長 169センチ。フェザー級。
「カツオさんと階級がちがって良かったです。おれみたいな泥臭(どろくさ)いボクシングじゃ、カツオさんの速いフットワークについていける自信なんてありませんから」


誠一
 カツオの幼なじみであり親友。カツオにとってやさしい兄のような存在。
 フルネームは、中沢 誠一(なかざわ せいいち)。
「カツオ、なんだか元気ないな。だいじょうぶか?」


賢策
 カツオの親友。アイドル系のイケメンで頭脳明晰。誠一とともにカツオを精神面でサポートしている。
 フルネームは、須藤 賢策(すどう けんさく)。
「カツオ、今日はジムに行くまで時間があるんだよね? だったら少し話さないか?」


月尾 敬太郎(つきお けいたろう)
 月尾ジムの会長。昔かたぎの人情味あふれる人物。
 俊矢の指導を担当。


滝本 陽介(たきもと ようすけ)
 月尾ジムのトレーナー。いつも大きな声をはりあげている。
 見た目は強面(こわもて)だがボクシングの指導は理論的。
 カツオの指導を担当。


 人はいちど過ちを犯してしまったら、一生その罪を背負わなければならないのか?
 いったい『罪』ってなんだ?

 プロボクサー志望で入門した山木俊矢は、真面目(まじめ)で練習熱心。カツオにとって最良のジムメイトだった。
 だが、俊矢はカツオに告白する。
「おれは犯罪歴のある邪悪な人間です」
「おれは許されざる人間です。不幸であるべき人間です。これ以上、神聖なリングをけがしたくありません」
 俊矢はジムをやめ、カツオの前から姿を消した。

 カツオはジムメイトを苦悩から救いだすため、『罪』や『罪悪感』という難題に挑む。
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本作『罪や過ちは消せないのか?』における著作の権利は本条克明に帰属しています。
©Katsuaki Honjo 2018